2026.02.16
先日放送されたザ・ノンフィクション。
介護福祉士・久保さんの婚活が注目されましたが、
今回はその陰に隠れてしまった53歳の婚活男性について考えたいと思います。
◆53歳・年収800万・持ち家あり。それでも厳しい現実
彼は53歳。
父親は数年前に他界し、母は現在介護施設へ。
30歳のころに建てた二世帯住宅で、今はひとり暮らしをしています。
年収は約800万円。
条件だけを見ると、決して悪くありません。
経済的にも安定し、住環境も整っている。
それでも婚活は簡単ではない。
なぜでしょうか。
◆彼がどうしても「子どもを望む」理由
彼が婚活を続ける理由は明確です。
「自分の子どもが欲しい」
そしてその根底には
「家の墓を守りたい」
という強い想いがあります。
これは決して珍しい感情ではありません。
特に地方出身や長男の立場であれば、「家を継ぐ」という価値観を持って育った人も多いでしょう。
親を見送り、家に一人残ったとき、
「この家は自分の代で終わるのか」
という現実が重くのしかかる。
それが婚活の強い動機になっているのです。
◆しかし婚活市場の現実はシビア
ここで直面するのが、年齢と出産の問題です。
53歳男性が「自分の子どもが欲しい」となると、
お相手は必然的に30代前半〜半ばを希望するケースが多い。
しかし30代女性から見たとき、
・出産後、子どもが成人するころ父は70代
・育児の体力
・将来的な介護リスク
こうした不安は現実的です。
条件が悪いわけではない。
けれど「ライフプランの時間軸」が合いにくいのです。
◆婚活は「正しさ」ではなく「マッチング」
彼の願いはわがままでしょうか?
いいえ、そうとは言い切れません。
子どもを望むことも、墓を守りたいと思うことも、
個人の価値観としては自然です。
ただし婚活は
“自分の希望”だけで成立するものではない。
相手の人生設計、安心感、将来像と重なって初めて成立します。
◆本当に守りたいものは何か
ここで一度立ち止まりたいのは、
本当に守りたいのは
「墓」なのか
「家」なのか
それとも
「孤独になりたくない未来」なのか。
もし“血縁”に強くこだわるなら、選択肢は狭まります。
しかし「人生を共に歩むパートナーがほしい」という軸に変われば、可能性は広がります。
◆53歳からの婚活で大切なこと
婚活は、過去を守るための活動ではなく、
未来を創るための活動です。
◆まとめ◆
ザ・ノンフィクションが映し出したのは、
単なる“高齢婚活の難しさ”ではありません。
・親の死
・家制度
・少子化
・高齢出産
・孤独
現代日本が抱えるリアルそのものです。
53歳で子どもを望むことは自由。
けれど婚活市場では「自由」と「成立」は別問題。
理想を持つことは悪くない。
でも、理想を実現するには戦略と柔軟さが必要です。
婚活は、年齢を重ねるほど“条件”よりも“覚悟”が問われる。
あなたは、何を守りたいですか?
そして何を手放せますか?
